リワークプログラム(復職支援プログラム)参加に関するQ & A
参加希望される皆様へ
- 1 休職中になぜ参加をしないといけないのですか?
そのまま薬物療法や休息を十分とれば復職しても問題がないような気がしますが - 症状は回復に向かいますが、その状態ですぐに仕事ができるかどうかは違います。自宅と会社とは違いますから。また休職にいたった原因を考えて再休職しないようにするのが目的のため参加が必要と思われます。
- 2 主にどのようなことをするのですか?
- 個人プログラム(自習、課題、オフィスワーク)
集団プログラム(グループミーティング、グループワーク)
心理プログラム(認知行動療法、アサーション、ストレスマネージメント)
カウンセリング(医師、臨床心理士、看護師)
の4本柱です。
- 3 人見知りがあり、他の参加者のことが気にかかりますが
- 最初は他者と会話をしないプログラムが中心です。いきなり知らない人としゃべるのは苦痛を伴うことがあります。参加前に十分にカウンセリングを行います。気になる点、配慮させていただく点をお伺いします。
- 4 短時間からでも可能ですか 週1回からでも可能ですか?
- 週1回でも可能です。あきらめずに参加してください。
また、プログラムの内容によってはスポット的に参加していただいて結構です。
午前→午前、午後。週1回→2回→3回→4回→週5回
少しずつ馴らしていきましょう。
- 5 サラリーマンをしていますが、業種によって復職する業務が違うのですが同じプログラムですか?
- 主にものづくり作業をされるかたと事務的な作業のかたとふたつのグループを用意しておりますのでだいじょうぶです。
- 6 参加の条件を聞きたいのですが?
- 規則的な日常生活が過ごせて、精神的な症状が落ち着いてきた状態であれば参加できます。
- 7 見学はできますか?
- 随時見学は行っております。
- 8 職場との連携や連絡はやっていただけるのでしょうか?
- もちろんです。当院は連携を非常に大切であると考えています。
ご本人の同意のもと現在までほとんどの参加者のかたの職場のかたと面談、書面、電話で連携をはかってきました。
- 9 病気のことを詳しく学びたいのですが。
- 当然こころの病気のことは気にかかると思います。
診察内ではききにくかったこと等を講座の中で詳しく説明いたします。
- 10 どのような病気のかたが参加されていますか?
- 主にうつ病や不安障害のかたが中心です。発達障害のかたのも多くおられます。
- 11 男性が多いのでしょうか?
- 参加者の6割ぐらいが男性ですが、曜日によっては女性のかたが多くおられるプログラムもあります。
- 12 期間はどれくらい必要ですか?
- 症状が回復されて仕事に十分いけるようになるまでですので期間内に終わらなければならないということはありません。早くて1か月。平均3から6か月です。
- 13 リワークプログラムに自立支援医療が使えるのですか?
- 自立支援医療が使えますので受付にてご相談ください。詳しくは自立支援医療制度の項目を御覧ください。
↓ 自立支援医療制度について
- 14 実際に費用はいくらぐらいかかるのでしょうか?
- 【3割負担】
午前午後 2,130円程度
午前1,100円程度
【自立支援医療利用】
午前午後710円程度
午前 370円程度
- 15 一日参加した場合お昼はどうすればいいのでしょうか?
- こちらで用意しております。会社の中でいかに食事の時間を過ごすのかという課題もあり治療の一環と考えています。社員食堂とはいいませんがキッチンもあります。
- 16 スーツでこなければいけませんか?
- 普段着で問題ありません。リラックス出来る格好でお越しください。プログラムの内容によってはスーツ姿できていただくこともあります。
- 17 主治医を変更しなければいけないのでしょうか?
- 原則主治医をリワークプログラム中は変更をお願いしております。産業医の先生や会社からのご依頼の場合主治医の変更は必要ありません。
- 18 具体的な参加の流れを知りたいのですが?
- 問い合わせ→担当者による説明→見学→参加同意書提出→受理面接→判定会議→結果通知→参加利用開始 となります。
- 19 集団で参加する必要性があるのでしょうか?
- 休職されると家で1人で過ごすことが多くなります。どんな病気でも会社を休めば仕事をしている感覚が忘れてしまいがちです。また同じ状態のかたでなければわからない悩みも多くあります。
そのため他の参加者とかかわることで社内で仕事をしている状態にも近いですし、休職中の悩みも参加者の実際の経験談からくる生の声が解決にもつながります。
- 20 休職中の悩みとはどのようなものがありますか?
- 日中、近所の目が気になる、会社からの電話が苦手
荷物をとりにいきたいが、人の目が気になる
同僚や先輩からのメール、復職面談について、
金銭、家族への対応 など
参加者からのアドバイスや医師、臨床心理士からのアドバイスで解決を図ります。
- 21 リワークが終了し、復職してからが心配ですが?
- アフターリワークというものがあります。参加終了後、復職された際に現在の働かれている中での問題についてのご相談に応じます。土曜日に開催しております。
企業の皆様へ
- 22 他のリワークプログラムを行っているクリニックとのちがいはあるのでしょうか?
- 私自身、他のリワークプログラムや心療内科を受診したわけではないのでわかりませんが自院の特徴としましては働く人のメンタルヘルス問題が会社でおこっているわけですので、企業と患者様が両方に納得していただける状態や条件を目指してリワークプログラムを行っています。
- 23 何か特徴のあるプログラムなどあるのでしょうか?
- 社内で問題になるのは社内での協調性や作業能力的なものが問題になります。作業面に重点を置き、そのため作業学、仕事学などオリジナルなメニューをご用意しております。企業様からいただいた情報と当院での心理検査を含めた診察でご本人の今後に役立てています。
- 24 社内で発達障害の疑いのある社員のかたがおられ対応に困っているのですが、どうすればいいのでしょうか?
- このご質問も多いご相談の一つです。
受診をすすめるのさえ困られることが多いと思います。当院では、お電話いただければご相談に対応させていただきます。臨床心理士による発達検査も実施しております。
- 25 何度も休職を繰り返すかたがおられますが、どうすればいいのでしょうか?
- 就労意欲が低下していたり、加齢にともない内科の病気(メタボリックシンドローム)など併発されている方がおられます。総合的な診療が必要なこともあります。その際、他科との連携もとりながらやっております。是非ご相談いただければと思います。
自立支援医療制度について
- 26 自立支援医療制度とは?
- 通院医療費が公費によって医療費の補助をうけることができます。
通常3割負担のところが1割負担になります。
また所得に応じて負担上限額が設定されています。
- 27 どうやって申請すればいいの?
- 市町村窓口が申請先です。必要な書類は市町村窓口や当院受付にお聞きください。
- 28 期限があるの?
- 1年ごとに更新が必要になっています。
- 29 必要な書類は?
- 医師の診断書の他、申請書など複数の書類が必要です。
当院の窓口にてお申し出ください。